【百合ブログ】百合Edge R&D 

人間無骨のブログ。百合のレビューをする。 Twitter:@ZephyrMusician

ガチレズ陵辱で快楽堕とし-レズセックス欠乏問題

※今回の記事では「ふたなり」や「疑似男根」や「百合の定義」を話題に出す。

 

半商業百合アンソロ「ガレット」!!!!!

百合漫画の満漢全席「エクレア」!!!!!!

一迅社より繰り出されるおねロリ特化型百合アンソロ「パルフェ」!!!!!!!!

「吸輩ちゃん」「出会い系サイトで妹と出会う話」などのWeb漫画から連載決定!!

近年百合漫画の供給率は爆発的に高まっている!!!!!!!!!!!!!

 

しかしその一方で忘れ去れた領域があることを訴えておきたい!!!!!!!!!!

 

レズセックスが売ってねえ!!!!!

 

オークスが出版していた彩百合(Lガールズ)シリーズが途絶えてからというもの、商業ベースでのレズセックス本は供給が枯渇している!!!!!

 

成年向け漫画誌のコミックExEからは「Girls X Garden」という非常に意欲的な試みがなされているが、この企画に関しては全年齢向け!!レズセックスではない!!!

 

Lガールズは滅亡したのではなく停止しているだけに過ぎないと言い張ることは可能だが、荻野純の単行本は望みが絶えたし、すどおかおるの連載も闇の中だ! オトメキカングレーテルに続き二度目だなァ!

 

焔すばるの「吸血姫カルミラ」ってのもあったが去年の11月に一話が出て以来、音沙汰無し!!どういうことだッ!?

 

とはいえ望みが完全に絶えたわけではない。

あらおし悠を筆頭とした百合エロ小説を定期的に発刊し、なおかつ百合妊娠という意欲的なレズセックスアンソロも出したレズセックスのラストフロンティア!!!

 

キルタイムコミュニケーションがここにいる!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

百合妊娠、触手レズに続く第三弾!!

ガチレズ陵辱のレビューを行うぞ!!

 

 

細かい分析は置いといて読んだ感想!

 

悪くはないがレズセックス強度が足りてねえ!!!!

 

次に各話の感想

あらすじはここでチェック!

キルタイムデジタルブレイク / ガチレズ陵辱で快楽堕としVol.1

 

『淫魔excruciate』by 三ツ葉稔

女騎士が捕まったらブチ犯されるのがエロファンタジーの習い!

百合乱暴の先陣を切るのに相応しいシチュエーションといえるだろう。

そういうワケで女魔族に媚薬盛られて、いやらしいことをされて、アレなナニされる話を楽しめる。

ストライクウィッチーズもそうだが、尻尾があるキャラはかならず尻尾で挿入するよね! これってなんでなんだろうね?

攻め側の魔族さんはガン攻めで女騎士ちゃんをメチャクチャにするのはSMチックでグッドけど、あんまりネチネチ尋問して心を折る感じではなかったのが残念だったかも。テーマ的にもっとエグい描写が欲しかったかもしれねえ。

 

『白百合姫と黒百合の騎士』by 孫陽州

個人的には一番良かったヤツ。

主従の仲が婚約で引き裂かれそうになり、思いあまった片割れが……って展開は主従百合におけるレズセックスの導入としては完璧!! コレは珍しく姫ではなく騎士の方が結婚するというパターンだね。身も心も支配して、くっついた後も姫の権力でその後も安心という流れを示しやすいのが主側攻めの利点かもしれない! 主従百合好きなら覚えておきたいな!!

愛情のあまり薬を使って凶行に走ったり、婚約者の秘密を明かして相手の心を折りにかかったりと、レズセックスにこめられた情念はかなりのものだ! もともとお互いにニクからず思っていることもあって先の話と違って二人してレズセックスしてる感は高い。

でも、疑似男根が出てきたり射精描写があるんでどっちかっていうとふたなりレズセックスに近い感じはあるね。ふたなりが無理な人にはちょっときついね。

 

『我慢できなくて』by すてりい

友達と思っていた相手がクレイジーでサイコなレズビアンだったなんて……。という話。

バイブを持ち出すやら隠し撮りやら昏睡レイプはいいんだけど、専ら構図が受け側の子ばっかりなのが納得いかない。念願の百合乱暴タイムに歓喜するサイコレズを描写しなくてナニが百合乱暴か!!!!!相手の心身を踏みしめるのならもっと気合入れてレイプしてもらいたかったね!

 

『黒百合魔術の放課後』by やむっ

あらすじに書かれているように、もとよりふたなりレズセックスを前提とした話。

嫉妬心から部活の部長を黒魔術で百合調教を企むものの、部長の黒魔術で立場逆転!マジカルレズレイプに突入!!!!

ふたなりレズセックスは管轄外なのでレビューは正確ではないけど、百合漫画で「射精して♡」を君は見たいか!?という命題を突きつけられた格好だ!

ううん、絵柄は可愛いし話としてはお約束なワケだけど繊細な私はその辺で乗り切れなくなるわけだよ。 

 

総評してみようか!

サイトの説明文には「女の弱点を知り尽くしたねちっこい責めで、ターゲットの彼女を悶絶させる……」とあるわけだけど、ねちっこくねえよ!!尺の都合もあって即挿入!!という話ばっかりだったね!!!それと全編ふたなりか道具が出てくるというのもな!!

 

たぶん、そもそも想定する読者層が百合好きではないってのがあるんだろうな!!

だから挿入だってするし二人でアレする構図が少ないのも仕方ないのかもしれん。

 

オッ立ててブッ込むなら野郎にもできるぞ!!という気持ちはあるが、個人の好みを可能な限り廃して読んだとしても

 

・全編、薬で無理矢理そういう展開に持ち込む

・全編、疑似男根が出てくる

・陵辱モノであるが多人数プレイがない

・またしても、おねロリがない

 

というプレイ内容と絵面の幅の狭さは問題ではないかな!?

それこそNTRや触手、望まぬ妊娠の出番の気がするんだけど、そうなると百合妊娠、触手レズの領分を侵してしまうのだろうか?難しいね!

Vol.2も買うから次はもうちょっと頑張って欲しいぞ!!!

 

以上でレズセックスレビューは終わり、残念ながら誰にもお勧めはできない結果になってしまった。

絵は綺麗だし女の子同士の絡みは多いからアリだとは思うんだけどね……。

 

次はレズセックスについて考察してみるよ!

レズセックスが好きなら、もう少し付き合ってくれ!

 

さてテンション上げ上げで突入したが、ここからは冷静に考えてみよう。

正直なところ、コレも触手レズも百合妊娠ほど話題にならなかったイメージがある。

私の観測が足りねえって指摘は認めるところだけど、これはなぜか?

 

一言で言えば「百合っぽくねえ」からではないかと愚考している。

 

百合っぽさというのは、当然「百合」とは何か? みてえな眠たい議論になるので掘り下げない。

 

レズセックスにおいて百合っぽさをどう担保するのか?

彩百合では「ふたなりや道具は可能な限り避ける」方針で編集したことが語られている。レズセックス作品として有名な「その花びらにくちづけを」シリーズでも、このふたなりや道具はほとんど使われてない。簡単な拘束プレイぐらいはあったはずだけど、ふたなりはゼロだ。

 

他のレーベルの作品に目を向けてみても、焔すばる「ちちゆりガールズ」はボンテージや恒例のソーププレイ、射乳に触手と特殊レズセックス狂い咲きではあるが実のところ挿入に関しては「搾乳淫魔リィリ:第一話」だけで、他は貝合せや水流責めがメインになっている。MARUTAあさぎ龍らへんも摂取したけどブツを挿入するシーンは一、二回程度に収まっている。

 

挿入という要素がレズセックスでは重要なポイントになりがちというのを、この情報は示している。

 

正直、男根のあるなしが一種の基準となること自体、ナニに振り回されてるみたいでいい気分はしないね!!!!

 

ガチレズ陵辱はその点で今一歩及んでいない。全部なにかしら出てくるし。

さらに言えば、女の子をレズセックスで快楽堕ちさせるというコンセプトなのに疑似男根の挿入が必要という姿勢は、かなり問題がある思想じゃねえかと思うわけ。

ガチレズ陵辱という旗を掲げるなら尚更その手のものを使わないレズセックスを追求して欲しかったね。魔法やら媚薬やらで合意無しに気持ちいいセックスができるのに、処女でもよがれたりするのに、挿入に関してだけはナニが必要っていうのは夢がないってもんさ!!!

 

もちろんそういう思想だけじゃなくて「お互い気持ちよくなれてる描写がしやすいから」って理由でふたなりレズセックスを好む人が多いことも知ってる。

ただ今回の場合だとらぶらぶ百合えっちという方針の本ではないことが明らかなわけで、そうなると必然的に受けの子と竿しかない描写も増えてくるわけで。

 

ここのコラムで語られてるけど、レズセックスにはキャラ二人を画面に収める構図が求められるので色々と構築難度が高い。

Getchu.com:げっちゅブログ:聖ミカエル女子学園 コラム 第1回 ー 百合あるある(その1)

 

ガンダムで重厚なモビルスーツが出てこないのは問題だし、ベルサイユのばらで複雑な意匠の服装を出さずにすませることができないように、レズセックスでは女の子二人が求められる。それに挑戦する人たちは本当に尊敬できる素晴らしい英雄なんだね。

 

とはいえ、まだまだレズセックスが研究し尽されたと私は思わない。これからも、いろいろなレズセックスが出てきて欲しいし、そうした探求の中でガチレズ陵辱という方針で商業をやってくれたキルタイムコミュニケーションさんは正に一大事業をなさんとする組織に間違いない。

できれば百合好きに照準して、またレズセックス本を出してくれれば幸いだ……。

 

百合エロ小説や 百合妊娠は本当に良かったし、キルタイムコミュニケーションには期待してるぞ!!

 

 

 

百合アンソロへの追憶「dolce」編-君が見たすべての百合

まだ「つぼみ」が続刊を続けていた2010年代初頭。

エンターブレインからも百合アンソロが刊行されていたのはご存じだろうか。

 

その名は「dolce」!

 

百合アンソロジー dolce (マジキューコミックス)

百合アンソロジー dolce (マジキューコミックス)

 

 

百合アンソロジー dolce due (マジキューコミックス)
 

 

エンターブレインから2012~2013年に発刊されていた百合アンソロだ!

2012年~2013年といえば、

ガールズ&パンツァー
・屋上の百合霊さん
戦姫絶唱シンフォギア(無印)
咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A
ゆるゆり(二期)
ビビッドレッドオペレーション
ラブライブ!のアニメ放送
・「γ-ガンマ-」がジャンプSQで連載開始
・「デストロ246」がサンデーGOで連載開始
・「悪魔のリドル」(漫画版)がニュータイプで連載開始

などなど今でも知られている百合作品が多く生まれていた。

この頃にアセンションした人もいるんじゃないかな?

プリキュア「なおれい」「みゆれい」「NISSANコンビ」のスマイルプリキュア

「レジマナ」「マナりつ」「まこりつ」のドキドキ!プリキュアが放送されていた。

とても充実しているね!

 

つぼみが「停止」し、かの雨傘氏による「百合な日々」*1

も更新が続いていた。そういう時代だ。

 

五年前というのはなんとも微妙な長さの期間だね、

古くはないが新しくもないという感じがしないかな? スタンではなくモダンぐらいの塩梅だ。


ガールズ&パンツァーは当時から注目されていたが、今ほどの発展を見せていない。

ラブライブ!はμ'sの物語で、だれも沼津のことなんて気にしてなかった。
屋上の百合霊さんが(おそらく)フルボイスになることも、

シンフォギアが四期まで続くことも、

悪魔のリドルが絶妙なアニメになることも、

ガンマで作者直々にレズセックスが投稿されることもまだ誰も知らなかった。

 

五年前の時点で未来に様々な布石はうたれていたんだ。

さて現在にdolceはなにを残しただろうか。

dolceは同社から刊行されていた百合缶シリーズを引き継ぐような形で生まれた。
この百合缶、申し訳ないけれど私の手元にはない。どうにも評判がよろしくなくて、手が出なかったんだね。

他のレビューを見るかぎりdolceはその反省点を生かしたようで、実際にdolceは百合アンソロとしてかなりしっかりした作りになっている。


 表紙やイラストには

「なもり」先生

小梅けいと」先生

ひびき玲音」先生

とかなり有名どころを起用!

 掲載作家の中には後々に百合姫で連載を始める「ぴかち」先生

まどほむ本で有名な「たまつー」先生

当時つぼみで吸血鬼百合である「ベツキス」を連載していた「百合原明」先生!
と、まぁかなり充実したラインナップだった。
山奥の小学校を舞台にトイレの花子さんやあかなめが登場する百合あやかしコメディな「放課後トイレ妖奇譚」*2
占い師に依存し、そのアドバイスに盲目的に従う女性があまりにも残酷な決断を下す「夢見るシザンサス」*3
妹のためにバンドを捨てた憧れのお姉さんを巡る三角関係「花の散るまで」*4

 そういう、面白い作品も多かったように感じる。ただ、このアンソロの方向性を語るというのはとても難しい。dolceは結局のところ二巻しか刊行されていないからだ。買う価値はあると思うんだけど、やっぱり短命に終わったのは残念でならないね……
 

 なぜそんな短命だったのだろう? 百合缶の失敗を引きずったのか、あるいは元より長期的に刊行する予定はなかったのか?憶測しかできないけれど、残念でならない。

つぼみが停止した直後だっただけに、その後がまを狙うことも十分可能だったはずだ。個人的な意見ではあるけれどdolceはひらり、よりもつぼみにカラーが近いアンソロだった。女の子同士の淡い恋愛感情を描く~といったような堅実な作品が中心になっていたからね。

つぼみが停止したことも考えれば、そうした保守的な方向性は2012年の段階でそろそろ難しくなってきていたのかもしれない。結局別の方針をとったひらり、も2014年には眠りにつく運命だったけれど……。
 
 
 
 少々暗い話になってしまったけれど、この時期は色々と百合アンソロには厳しい時代だったように思うね!

2014年は少年画報社の「メバエ」、幻冬舎の「ユリボン」もあったけれど、結局永らえることはできなかった。

 元気だったのはレズセックス本であるところの彩百合シリーズぐらいだったのだけど、それもいよいよ2017年に活動が終わったというニュースが流れている。

確定ではないけれど、事実続刊の報せはなく、おそらく次は絶望的だろう。

 

 しかしながら、dolceやつぼみを見て百合をもっと好きになった人はきっといると思うし、そうした需要がまだこの2017年にも生きていると感じる。

百合アンソロのミームは受け継がれているんだ。

 当時学生だった人も今は社会人ということも多いわけで、大人同士の百合が共感、興味を呼びやすくなったのか社会人百合もイベント開催が決まっている!

 

 

 さらに半同人百合アンソロ「ガレット」や最強最大の布陣で迫る角川の「エクレア」はとても頼もしい存在だ!
 古参にして唯一の生き残りである百合姫も方向転換を絡めつつ新しい百合を探っている。最近だとtMnR先生の「たとえとどかぬ糸だとしても」が注目されているね! 兄嫁に恋してしまうというあまりにも困難な立場からのスタートはどこに着地するのだろう?
 さらに成年誌コミックExEでも全年齢百合漫画企画「Girls X Garden」がすでに始動している!
 
 2010年初頭のような百合アンソロの隆盛に期待だ!!

たとえとどかぬ糸だとしても: 1 (百合姫コミックス)
 

 

*1:百合な日々

*2:作者はベンジャミン先生、明らかに続きある終わり方をしているけどdolceが無くなったから……

*3:作者の百合原明先生は今BL方面で活動してるみたいだね

*4:ナヲコ先生はどうしているのか全然分からないよ……復活してほしいね……