カップリング論争の考察と対策
百合界隈では比較的大人しいものの、BL界隈では頻繁に取り上げられる話題をご存知だろうか。
答えは地雷と解釈違い!!。
今回は荒れやすそうな話題に体当たりする。
色々とまずいので具体例は挙げない、各自、察してね……。
地雷CPと解釈違いの根っこはほぼ同じだ。
お前の作品の読み方は気に食わない、これにつきる。
AとBがくっついて当然と思っている人にとってはAとCがくっつく話は面白くない。
場合によっては、ABは許せるがBAは許せない、なんて厳しい戒律を背負う人もいるだろう。
だから、ACが好きな人はおかしいと攻撃することになる。
じゃあ地雷CPがあったとしても攻撃するのはやめましょう!
…なんて呼びかけは、はっきり言って無意味だ。
良くないから無くそうだなんて理屈が通るなら解釈違いによる殺し合いはとうの昔に根絶されている。
人は地雷CPを許しておけない。
ではなぜ地雷CPを攻撃してしまうのだろう?
憶測ながら答えさせてもらうと、どんなものでも批判は簡単にできるからではないか。
ABの良さを語るにしても、それは個人の感覚が作品全体からなんとなくとらえたものだ。
作品の感想がそれぞれ異なるように、萌えどころも各々違う。
本編であんな描写があるだとか、そういう説明は大抵そのほかのCPでも可能だ。どれほどマイナーなCPでもそのCPが好きな人にとっては揺るぎない確信がある。
対してAB勢にとってACが面白くない理由は簡単だ。
ACがABではない。
攻撃の理由はたったこれだけでいい。
ゆえにACは退屈で、場合によっては許し難い存在になる。
ABの良さを語るのは難しくても、それ以外の良くなさを説明するのはたやすい。
その非対称が地雷CPへの攻撃を生むのではないだろうか。
叩くのが楽なら人は当然楽な方へ流れる。で、叩かれた人は報復を考える。
そうやって果てしない殴り合いを続けるのは仕方ないけれど、やっぱり不毛だ。
解釈違いを許さなければ、新規が参入しづらくなる。結果として作品の形が固定されてジャンルが先細っていくだろう。一つの畑からとれる作物には限界があるように。
時には土地を休ませたり別の作物を植えてみるのも悪くない。
また、CPの良さを伝える方法としては創作するというのもアリだろう。
言葉にするのは難しくても、自分の感じた良さを紙の中に詰めていけば自然とポジティブなものが生まれるはずだから。
理想としては、特定のクラスタに向けた内容にしないことを心がけたい。
百合好きに向けて百合を書いても新しい百合厨を覚醒させられないからね……。
俺も百合好きじゃない人も読めるような話を意識してるけれど、やっぱり難しいわ……。
別に地雷CPを無理に好きになろうとするんじゃなくて、自分の中の譲れないものを形にしてみないか? ってのが今日のまとめになる。