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【百合ブログ】百合Edge R&D 

人間無骨のブログ。百合のレビューをする。 Twitter:@ZephyrMusician

新春姫初めレズセックス統計企画!-百合エロマンガ解体新書

あけおめことよろ!

 

2016年も百合が大発展する年になってほしいね!

 

ところで君はこんな言説を聞いたことはないかな??

 

「まったく最近の百合ときたら学生同士の百合ばっかりじゃないか! けしからん!」

 

確かに百合作品はマリみて少女小説の影響なのか女学生同士のカップリングが多いように感じるよね。でも人間の認識力は結構いい加減だから、この傾向が本当かどうかはハッキリしない。(いわゆるデータから見れば犯罪は減少傾向なのに「現代は凶悪犯罪が増えている」と吹聴されがちなアレだよ!)

 

つまり百合の時流を本当に知りたいなら数値を見なくてはいけないんだ。

女学生同士の百合は全体の何パーセントを占めているのか? それは多いと言えるのか? そういうことは先入観を寄せ付けない数字が今、求められている。

 

とはいえ百合作品は極めて多いし、そもそも百合は何かという哲学的な問題も持ち上がってくる。百合を定義しないと百合作品を統計することなど出来ないからだ。

 

そこで、今回は小規模ながら確実に百合と判断できる基準を用意した。

 

確実な百合とはつまり、レズセックスだ。

 

今回の記事では私が所蔵しているレズセックス本から要素を抽出し、統計グラフにして発表しようと思う。

(ド素人の目視による統計だからガバガバだぞ! 目安程度に考えてくれ!!! ごめんな!!!!!!)

 

まず、今回調査に使用したレズセックス本を挙げておく。

傾向が偏りそうな単行本は除外し、アンソロジーのみを分析しているぞ。

 

オークス刊行

OKS COMIX 百合シリーズ

彩百合: vol.1~vol.4 vol.7 vol.10~11

L~Ladies & Girls Love~:vol.4~vol.8

色百合シリーズ:紅百合・桃百合・青百合・黄百合

 

一迅社刊行

百合姫Wildrose Vol.8

百合姫Wildrose  Re:mix disc-A

百合姫Wildrose  Re:mix disc-B

キマシ!

 

以上アンソロジー20冊・作品数180本のレズセックスについて検証を行う。

なお一部の連載作品、具体的に言えばLに掲載されたブルージェンダーの後半については除外している(まだ読んでないからね! ネタバレが嫌なんだ!)

 

それでは、こういう記事の構成が分からないのでとりあえずアンソロ毎に簡単な紹介を加えつつ統計データを見ていこう。

今回集計したデータは

・レズセックスを行ったカップルの社会的身分

・レズセックスの内容*1

・レズセックスが行われた場所

の三つだ。(他になんかありますかね……あったら教えて……)

 

1-0:オークス刊行の百合アンソロの考察

オークスが刊行した百合アンソロは、(男性向けか女性向けかというカテゴリはもう古いかもしれないが)男性向けのものだと想定される。

オークスでは百合以外にも様々な成年向けのコミックアンソロジーを出版していて、百合シリーズもその中の一つとして生まれたものだ。

正直、ここまで長く百合についてのアンソロ刊行されるのは奇跡に近いことだと思う。なにせ長く続いたモノでも、「つぼみ」は3年10ヶ月、「ひらり、」は4年3か月で休刊しているのだ。(未だに幻肢痛ファントム・ペイン>が消えない)Lは今月9日の刊行でいよいよ「ひらり、」の記録を塗り替える。*2できることなら、末永く、末永く続いてほしい。

 

1-1:色百合シリーズ

日本初(だと思う)成人向け百合アンソロジー。彩百合とLはこれの後継なので、すべてはここから始まったと言える。

現在のアンソロとは違い、一冊ごとにある程度「属性」が決められている。

今回調査したものでは

紅百合:創刊号につき特に縛りはない。

黄百合:同級生

青百合:部活

桃百合:姉妹

となっている。

 

じゃあデータを見てみよう。今回は37作品を調査した。

先程の三要素(身分・内容・場所)を提示した上で所見を述べたい。

 

 

 

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とにかく中高生によるものがきわめて多い。80%を超えるものは色百合シリーズだけだった。それに伴ってか、学校内でのレズセックスが目立つ結果となった。

またプレイの内容としてもキスより胸を吸ったり中指を入れたりすることが優先されていて、””レズセックス””を重視していることがうかがえる。

余談ながら姉妹百合がテーマだった青百合は9作品のうち、7作品が血縁関係のある姉妹だった。インセスト最高!!

 

 

1-2:彩百合シリーズ

色百合シリーズの後継として創刊された百合アンソロ。これ以後、オークスの百合アンソロは名前を統一し、巻数を表記するようになった。

シリーズものとなり、ある程度刊行されることが確定となったためか、読み切りのみ(色百合の段階でゆるい繋がりのある話もあったが)連載漫画がスタートした。

特に評価されているのは江戸屋ぽち氏による「ブルージェンダー」だろう。込み入った人間関係と鮮血迸る全力体当たりな恋愛は必見だ。

ひたすら愛が重たい女の子に身も心も乱される女の子……いいよな……

 

さっきのようにデータを貼っていこう!

調査したのは59作品だ!

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色百合シリーズに比べて中高生によるレズセックスが減り、代わりに社会人の登場率が増えている。先生と生徒によるものも増加傾向にある。登場人物の年齢層が僅かに上昇したと言えるだろう。

また、レズセックスの内容に関してもキスと貝合わせの順位がやや上がっているのが見受けられる。キスに関しては、より作中で恋愛要素を高めていると解釈できる。同時に貝合わせはアンソロジーに実用性*3をより重視した結果ではないだろうか。

 

 1-3:L~Ladies & Girls Love

現在も大好評続刊中であるレズセックスアンソロジー。彩百合からリニューアルしてこのタイトルとなった。百合という単語が使われなくなった点に注目したい。

タイトルを言ったり書いたりしただけではなんのことかイマイチ分かりにくいのは気になるところだが、クオリティに関してはどんどん良くなってきているように感じる。構成としては彩百合とほぼ変わらず読み切りと連載の混成となっている。ただし、読みきりと連載の割合は異なる。

彩百合が59作品中39作品(61%)が連載作だったのに比べて

Lは38作品中16作品(42%)が連載作だった。

すべての冊子を網羅できていないので確定ではないが、割合を見る限りでは読み切りの数を増やして新規も参入しやすい方針をとっていると考えられる。

個人的に注目している連載は狛句氏の「私のシュミってヘンですか?」だ。タイトル通りフェティシズムがテーマになっていて、お尻フェチや音響フェチなど、ちょっと変わった性癖の子が登場している。ニッチになり過ぎない程度にマニアックなレズセックスは本誌の中でもいいアクセントになっているぞ!

なお2016年1月9日には最新刊であるVol.9も発売!

姫初めはこれで決まり!

 

ではデータだ!調査したのは38作品!

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彩百合から比べると更に中高生のレズセックスの割合が減っている。また同時に社会人のレズセックスの割合が増加傾向にある。後半で言及するが中高生が55%というのは計測した百合アンソロの中では最小の数字だった。

行為の内容と場所に関しては大きく変動はしていない。貝合わせの割合が微減した程度だろうか。また社会人百合が増えたことで、職場が舞台となった作品が微増している。

 

ここまでがオークス系列の百合アンソロとなる。

次は一迅社系列のものを見てみよう。

 

2-0:一迅社刊行の百合アンソロの考察

一迅社と言えばコミック百合姫である。多くの百合アンソロが生まれては消えていく中でコミック百合姫だけは残り続けている。10年間以上続いているというのは紛れもなく偉業だ。作家陣も厚く、アニメ化した作品まで擁している。(総合タワーリシチだって可能性はあったんだ)百合界の中では覇権国家といえるだろう。

一方で規模が巨大なだけに火種を生んだこともある。わざわざここで言及するようなことではないが、百合姫以外を求める百合厨たちの行き場がないことは百合界における大きな問題の一つだろう。

さて、オークスが男性向けとするならやはり百合姫は女性向けといってもいいだろう。(百合姫に関しては男性読者の方が多いとも聞くし、あまり大きな違いはないだろうが)

ではデータを見ていこう。オークスと比べて所蔵数が少ないこともあり、Wildroseとキマシに関してはまとめてデータを統計した。精神力がもたなかったこともある、申し訳ない。

 

2-1:百合姫Wildroseとキマシ!

百合姫Wildrose」はコミック百合姫の増刊号のような形で不定期に刊行されている。

内容としては百合姫よりも性愛とその描写に重点をおいた作品が多い。ただし成年指定ではないので、表現はかなり大人しいが。

特色としては作家陣がかなり豪華な点だ。天野しゅにんた森島明子といった有名どころも参加しているのは嬉しいところだ。(なもりも参加してくれませんかね……)

また百合姫Wildroseは一時期別のレーベルが発売された後、また百合姫Wildroseのレーベルが続刊したりと結構フラフラしている。刊行ペースも不定期なので安定して供給されないのは残念だが欠点として指摘せざるを得ない。

「キマシ!」も作風は違えど百合姫Wildroseの系譜に連なる百合アンソロといえるだろう。作風が百合姫Wildroseよりも、なんというか可愛らしい感じになっている(百合姫百合姫Sの違いみたいな感じさ)こちらも続刊の話は聞かない……どうなっているんだ!! はっきりしてくれ!!

ではデータを見てみよう。46作品を調査した。(画像では45となっている。こちらのミスです)

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全体の割合としては彩百合に近いか。やはり中高生はどの母体でも強い。

ただし最新刊である百合姫Wildrose vol.8に関しては中高生同士によるレズセックスの割合は9作品中2作品と20%程度に留まっていた。偶然によるものかもしれないがトレンドの移行も考えられるだろう。

 

成年指定が掛かっていないこともあって、オークス系では多かったクンニの数が激減している。規制の問題もあってキスの割合がもっと多く、個別に作品を見ると性行為がそもそもない作品もあり、恋愛要素はもっとも強い。すでにカップルとして成立したところから話が始まるものも多かった。

オークス系が付き合うまでを描くのに対して、百合姫系は付き合ってからを描くということかもしれない。

グラフでは特記されていないが社会人が主役の作品では職場内で行為に至ることが少なかった。エロ漫画の要請を考慮すると、「そういうことをしないはずの職場でおっぱじめることに興奮する」という要素が百合姫系の漫画では求められていなかったと推測もできるが、これに関しては有意なデータを得られなかったので仮説に過ぎない……。

 

3-1:すべてのアンソロジーの総計

 

以上が個別の百合アンソロの調査データとなる。では総計するとどうだろう?

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結果自体はすでにあるものをまとめているわけだから、特に予想外のデータというものはないだろう。

規制のレベルはどうあれ性愛をテーマにしたアンソロジーのみを調査の対象としているため、キスよりも中指を入れる割合の方が高くなったと言える。

ちなみにこれまでの記事では性器への指の挿入を中指と表現しているが、その内訳はこうなっている。

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私は 

#中指と薬指派 hashtag on Twitter

だが、中指と人差し指のほうが主流のようだ。どうでもいいなコレ!

 

さてここまで読んで下さった方は分かっていただけただろう、やはり中高生が多いことは間違いない。全体の7割近くを占めている。

 

しかし、この割合はエロ漫画としてはどうなのか?

いわゆる一般的な(政治的な意図はないよ!)エロ漫画に比較して、百合エロ漫画は中高生が多すぎると言えるだろうか?

この疑問を、他の資料と比較することで考察してみたい。

 

3-2:他のエロ漫画との比較

エロ漫画の統計に関しては有名な著作がある。

牧田翠氏による「エロマンガ統計シリーズ」だ。今回の引用させていただくことに関しても快諾を戴いた。本当にありがとうございます。

氏の資料は、この記事のような単純な統計だけではなく、販売店舗や作中の語彙・擬音まで網羅した圧倒的なデータ量を誇る。調査に使用した本の数も莫大だ。こうした統計に興味があるなら是非買ってみてほしい。エロマンガだけでなくライトノベルなども調査されているぞ。

 

今回は「エロマンガ統計STARS」に収録された「エロマンガ統計2013」のデータを使用する。この資料では作中の登場人物の年齢、関係性について統計が男女別に示されている。今回はその中の女性のデータを引用したい。

(カッコ内は今回調査した百合アンソロの数値)

高校生46.5%(68.0%)

中学生3.6%

社会人17.6%(11.6%)

大学生4.8%(3.9%)

小学生3.0%(0%)*4

上のカッコ内の数値は中高生同士による性行為の割合なので単純に比較することは難しいが、それでも「エロマンガ統計2013」での高校生・中学生を合算した数値よりも

今回の百合アンソロのほうが中高生が多く登場していると言えるはずだ。牧田氏のより古いデータである「エロマンガ統計(無印)」「エロマンガ統計R」でも中高生の割合は30%前後なので、「百合漫画は中高生が多い」というのは間違いない。

 

またエロマンガ統計2013」では強姦・和姦に対しての統計もあり、割合は和姦が74.1%、強姦が20.0%*5となっている。

一方で百合アンソロはその大半が和姦になっていて、こちらも傾向の違いがうかがえる。(統計企画で「大半」なんて言葉は許されない。でもメモった紙が大掃除で消えたんだよね……)

 

また小学生以下、いわゆるロリが一切登場していないことも指摘できる。

理由は色々と考えられる。

・年齢差が広がるほど犯罪めいた雰囲気になりがちで百合の和姦要素が薄れる。

・年下に手を出すというのが感情移入しづらい。

この辺りだろうか。おねロリは最高に美味しいというのに……

 

ともかく、今の百合アンソロは、少なくともレズセックスにおいて年齢層の幅が狭いことが確認できる。

 

4-1:まとめ

読者は百合に関して何を求めるのか。

女の子同士の甘い感情、かつての自分ができなかったことの達成、ファンタジー、個人によってはそれは変わるものだし、はっきり言語化できないものだってあるだろう。

ただ、現在形になっている百合作品にはまだ開拓の余地があることはこの記事で分かっていただけたように思う。

色百合・彩百合・Lは一貫して(ありがたいことに)「道具を使わずふたなりにもならない」というポリシーの元で作品を我々に提供している。百合姫系列もそうだ。

「ナニがなくっちゃできることも狭まるんだよ!」という意見もあるだろうが、そんなものがなくたって、まだヤれることはいくらでもある。例えば、足舐めだとか太ももに擦り付けるアレだとか。極端なフェティシズムを描くと読者が引いてしまうというのはあるだろうが、様々な方向性の作品が楽しめる点にアンソロジーの良さはある筈だ。批判があったとしてももう少し特殊性癖を含んだ作品の掲載もアリだと思う。あるいはそういった特殊性癖をカバーできる百合本がほとんどない点が問題なのかもしれないが……。

 

個人的な意見としては全年齢向けの百合アンソロジーの傾向に引っ張られすぎではないかと思う。和姦傾向が凄く多いのとかね。(つぼみはすべて持ってるけど統計したら精神が壊れるのでやれそうもないです……)

レズレイプとか全然受けないだろうし百合の方向性とはたぶん違うんだろうけどNTRなんかはもっと増えてほしいんだよな。(NTR要素を含む作品は今回の調査では4作品だった)

少なくとも小学生が出てくるようなレズセックスは現状でゼロなわけで、ここは確実にやれることがあるはずだ。なにもハイエースしろと言ってるわけじゃない。下衆なことを言ってしまえば絵面的には真新しくて興奮できるだろうし。いわゆる合法ロリなんて設定でも問題はない。

 

今回の調査でもところどころに抜けがあるのは、私が抜けている巻を買っていなかったからである。有り体に言えば魅力を感じなかったわけだ……。データでも分かるように中高生のレズセックスばっかりだったしね……。(誰かが買ってくれたらこの研究も更に完成度を増すことだろう! 応援よろしくな! 人間の屑だな!)

今機能しているレズセックス本はLだけで、だからこそ1枠だけでもチャレンジ枠があってほしいと思う。「私のシュミってヘンですか?」なんてかなりいい出来だし、おねロリ好きだしどうかお願いします。

では最後にL Ladies & Girls Love 09のリンクを貼っておく!

興味が涌いたら買ってくれ! 私は買うぞ!

直リンクな理由だけど商品紹介じゃアダルトコンテンツは紹介できないんだ! 悲しいね!

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4799008269?ie=UTF8&redirect=true

*1:プレイ内容の用語については、大体分かると思うが(分からないならお母さんに訊いてみよう!)、中指に関しては性器に中指を挿入したと判断できるものに関してカウントしている

*2:初回の紅百合は2011年10月刊行

*3:つまりは、自慰行為に役立つかどうかという意味

*4:以上エロマンガ統計STARS」443Pより

*5:同誌・439Pより