おねロリのレビューとか紹介とか-拡張パック(2018/01/16追記)
以前、おねロリの記事を書いてからそこそこの時間が経った。
おねロリ-エントリーセット - 【百合ブログ】百合Edge R&D
おねロリの魅力はなんと言っても、大きな年齢差による価値観の違いや体格の差!
幼さ故に本心からお姉さんを思いやる女の子の愛情!
すっごく年下の子に並ならない気持ちを抱いてしまうお姉さんの戸惑い!
母娘でも姉妹でも恋人でもある曖昧な関係!!!!
女の子を大人としてリードするお姉さんの包容力!!!!!!!!!!
お姉さんを翻弄する女の子の仄暗い淫靡さ!!!!!!!!!!!
最高すぎるゥ!!!
そんな最高なおねロリが増えつつある2017年はおねロリイヤーだ!!!!!!!
あれから一年以上の時が流れたわけだけど、なんと
おねロリ漫画の大名作『星川銀座四丁目』の新装版が
3月9日に発売することが決定した!
この漫画はおねロリを語る上では外せない名作だし、つぼみの全盛期を支えたってところも見逃せない!
なのに、このブログでは紹介していなかったので、今回は星川銀座四丁目のほかにも徐々に増えつつあるおねロリ作品やカップリングを紹介していくぞ!!!
では行ってみよう、まずはコレからだ!
ダメな大人×頼れる子供
ちょっと生活能力に問題がある新米教師・湊が引き取ったのは家庭に問題を抱えた小学校6年生・乙女だった。お互いに傷を抱えた二人はちぐはぐな同棲生活を始めてーー
というのが大まかなあらすじとなる。
乙女は小6、湊は若手の教師だから年齢差は大体12~13ぐらいだろうか!
おねロリ指数が高い年齢差だよね!
先にも書いたようにおねロリの魅力の一つとして、お姉さん側の余裕ある態度なんてのをあげたけれど、湊先生は残念ながらダメな大人だ。乙女がいないことに不安を覚えて学校を休んでしまったり、衝動買いを乙女に怒られたりと、それから小学生と百合えっちしたがったりと、大人としての威厳はあんまりない。けれど、そんな彼女が本気で手を伸ばしたのが乙女で、乙女もまた湊と添い遂げようとするんだ!
二人の関係は教師と教え子であって、血のつながりはない。だから一緒に生活するのは一筋縄ではいかない。家族との問題に向き合う中で家庭裁判所などの生々しい単語が出てくるのも特徴だろう。また車を買おうとして予算のことを話し合ったり、間取りを考えずに大きなベッドを買って一苦労、とか星川銀座四丁目は百合要素同じぐらい生活の描写が多い作品だ。
この作品の最大の魅力は、そうした生き生きとした生活描写にある。
そもそも湊とが乙女を引き取ろうと決意したのは、乙女がカーテンを閉め切ったリビングでたった一人、昼食を食べているところを見たからだ。ごく自然に乙女と湊は一緒に食事しているシーンも多い。
今、百合漫画は「新米姉妹のふたりごはん」や「ふたりべや」、「2DK、Gペン、目覚まし時計。」など、「同棲する」漫画に注目が集まっている。合法百合夫婦本もファンタジー要素は強いけれど結婚生活を描いた作品と言えるかもしれない。
百合漫画意外に目を向けても、孤独のグルメを嚆矢としたグルメ漫画のブームが来ているように思う。より現実の生活との距離が近い作品が最近のトレンドといえるだろう。そうした点を考えてみると、頼りない先生と大人びるしかなかった生徒が家族になるという星川銀座四丁目のテーマは非常に先見性に満ちた作品だったことが分かるし、このタイミングで新装版が発売されるのはベストといえるのがご理解いただけると思う。
付き合うを超えて、一緒に暮らす。百合も学生時代に限定されるファンタジーではなく、ありふれていてごく普通の出来事として描かれることになってきているのかもしれないね。
次行ってみよう、今度はエグいぞ!
中村カンコ「うちのメイドがウザすぎる!」
うちのメイドがウザすぎる!(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
- 作者: 中村カンコ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2017/01/12
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
ガチロリコン×ロシアン幼女
元自衛官の筋骨隆々で眼帯をつけたガチロリコンメイドという異常なほど属性を盛った二郎系のレズが母を亡くしたロシアン美幼女につきまとう!!!
年齢差は小2と28歳だからおよそ20歳差!!!ド犯罪!!!!!!!!!
おねロリにつきまとう最大の命題は『お姉さんはロリコンなのか?』だ。
コレに対しては
『ロリコンではなく好きになったのがたまたま小さな女の子だっただけだよ』
『ロリコンではあるけど成人するまでは手を出さないよ』
『姉妹的なもので、欲情はしないよ』
とか色々ないいわけ合理的な説明がされがちだ。
しかし幼女に惚れたからにはそのまま破滅しようがレズセックスに突き進んでほしいと考える最高のクソッタレがこの世にはたくさんいると信じたい。少なくとも私はおねロリはその年齢のままでハチャメチャに百合えっちしてほしい派だからね!
で、この作品はガチだ。ロシアン幼女であるところのミーシャに惚れこんだ鴨居つばめ元一等空曹はガチのロリコンといって差し支えないだろう。
なにせ『初潮を過ぎた女の子に興味はない』と公言しているし。自衛官を辞したのもその手のスキャンダルじゃねえの????と邪推してしまう。
とはいえ、いまのところ、つばめはミーシャ見て愛でるだけだし、直接手を出すようなことはしていない。それにほかの幼女に目移りすることもギリギリ耐えている。母親を亡くして心を閉ざしていたミーシャとも少しずつ距離を縮めているしね。
変態だからといって、安易なセクハラやサービスシーンの連続にならないところがこの作品をギリギリお上品なステージに保っているんじゃないかな。特に興奮しているわけでもなかったがミーシャの下着を洗おうとして、ミーシャに『おトイレの後はもうちょっとだけ丁寧に拭いた方がいいかもしれないです!』って、かなりアレなアドバイスをしてるけど。トイレットペーパーの使用量を把握する変態だけど!
見た目と属性のインパクトとは裏腹に、つばめは大人として余裕ある態度でミーシャに接している。
生意気だけれどまだまだ幼い女の子と、ふざけているけどシメるところはシメる大人という、意外にも王道なおねロリが「うちのメイドがウザすぎる!」なのだ
二郎系のレズに胃もたれしたのなら、今度は体に優しいおねロリを摂るべきだろう。
伊藤ハチ『ご主人様と獣耳の少女メル』
物静かな女主人×いたいけな獣少女
人間関係に疲れて静かな生活を送っていた女主人は、メイドの勧めで獣人を引き取ることにする。彼女の元にやってきたのは、ちょっと抜けているけれど素直で愛らしいメルだった――
誰にでも勧められる究極のスタンダードおねロリ! 年齢差は10歳と20~30代だからおそらく1X歳!
一途に主人のことを想うメルとメルを心から大切に思う女主人の絆はどこまでも美しい。純粋可憐な少女と静かで孤独なお姉様というカップリングは読者にとても安心する優しい味わいをもたらしてくれる。彼女たちを取り巻く人々もメルとご主人様を見守っていて、どこまでも作中の世界は優しい。強烈なロリコンレズ達に疲れた時は、いつでもここに戻ってくればいいってわけ。
ただよくよく世界観を考えてみると獣人はあくまでも愛玩生物であり、そのためだけにメルも施設で育てられている。人間と獣人の間には見逃せない溝が横たわっている。そうしたゆがみに今後触れていくのかどうかは、まだ分からない。
次はおねロリ界のホープだ!
椋木ななつ『私に天使が舞い降りた!』
コミュ障大学生×天使小学生
年齢差は大学生と小学生だから8歳ぐらいだね!
月刊誌となった百合姫で連載されている4コマ漫画だ。
引きこもりの女子大生・星野みやこと、その妹の親友・白咲花。コミックLOなら即座にあやまちを犯しそうな組み合わせだけど、そこはみやこがコミュ障なものだから中々進展しないのがもどかしいところ。
花だけではなく、妹であるひなたや隣に引っ越してきた小悪魔系JSのノアなど、みやこは基本的に小学生に囲まれながら過ごしていくことになる。ほかのおねロリはもっぱら一対一だけれど、この作品はある種おねロリハーレムとでもいうような方向性なのが面白い。みやこがヘタレなせいで甘い展開はまだまだ少なめだが、これからが期待できそうな作品だね!
ここまで読んで、何かが欠けているとは思わないだろうか? 勿論アレを忘れてはいけないよね!
江島絵理『柚子森さん』
余裕ゼロのJK×ミステリアスなJS
ここがおねロリの最先端!!!!!!!
年齢差は小4と高2だから約7歳!!!意外と近いよね!!!
前の記事で語ったけれど、やっぱり今、おねロリといえば柚子森さんは外せない。いいものは何度でも語ればいいのさ。
タイトルの柚子森さん、というのはロリ側である柚子森楓のことだ。
ここまで紹介したのは比較的節度のあるおねロリだが、柚子森さんに関してはすべてギリギリだ。野間みみかには一切余裕がない。10歳の女の子の手のひらに感動し、唇によろめき、ノーブラに動揺し、胸チラを凝視し、体臭に昂揚し、腰回りの細さに欲情するのが野間みみかというロリコンだ。
ここまで挙げたおねロリの中で最も見苦しい形で性欲を発露させている。
しかし、それでも、その切実な感情は決して汚い感情と切り捨てることができないほど真っ直ぐなものだ。みみかは柚子森さんにそうした感情を向けることに躊躇いを感じ、同時に強く恋い焦がれている。
そんなみみかの激しい感情の動きが大ゴマの連打やオーバーアクションで余すところなく表現されているのが柚子森さんの魅力の一つと言える。柚子森さんの妖しさも勿論だが、みみかの本気の恋が実は一番面白い要素なんだよね。
おねロリアンソロジー!!!!!
ついにこの時が来た!!!!!!
BLアンソロジーでは珍しくない、「特定のジャンルのみを集めたアンソロジー」がついに百合界にもやってきた!!!!!!!!!!
全編おねロリ! メイド×お嬢様、ケモ耳×鳥娘などなど、素敵な作品が多くあるぞ!
ここで紹介した伊藤ハチ先生や江島絵理先生も参加しているから、安心して読んでほしい。
商業ばかりじゃなく、二次創作でも今ホットなおねロリは存在している!
君も沼に飛び込んでいこう!
ときのりこ
アイドルマスターシンデレラガールズには山ほどカップリングがあって、おねロリもみかみりあ、ありふみ、りょううめ、かこほたetc……とよりどりみどりなんだけどあえて今回は個人的に一番好みのおねロリを紹介しておこう。
それから、このあたりも参考にしてほしい!
ときのりこは財前時子(21歳)と椎名法子(13歳)のカップリングで、年齢差は8歳となる。
財前時子様はキャラ作りとかではなくガチの女王様気質で、プロデューサーの企画書が気に入らなければ破り捨てるようなお方だ。
一方で椎名法子ちゃんはドーナツだ。ドーナツが大好きでしょっちゅう口にしている、と書くと食いしん坊キャラっぽいのだけれどそうではなくて、世界すべてをドーナツで説明できそうなアイドルなのが、法子ちゃんだ。
明るくて誰が相手でも積極的にコミュニケーションをとるし、人に何かを分け与えるのが大好きという13歳にして非常にできた子でもある。時子様より説明しにくいところが底知れない。
ともかく、ときのりこはまったく属性が違う組み合わせだ。そんな二人の注目度が上がったのは、原作ゲームでのやりとりがきっかけだろう。
輝け青春☆スクールガチャの想い出エピソードにて、二人は学園ドラマで共演……ということで、木場真奈美さんと間中美里さんを交えて顔合わせする。
法子の役どころはギャルの後輩というもので、楽しげにノリノリで後輩を演じるものの、時子様の設定はなんと法子の先輩役で、否応なくセーラー服を着させられてしまう。
さっき説明したように時子様はガチの女王様で、基本的にデレたり頬を染めたりするような態度を一切見せない。そんな彼女が唯一みせた弱みがこのエピソードだったわけだ。
セーラ服の間は他の相手にも普段のサドみは発揮されていなかったのだけれど、
「もうドーナツは見たくないわ。焼きドーナツも冷やしドーナツもよ」
というセリフがあったりと法子には特に押され気味だったのがうかがえる。また、その後ユニットで共演した時も息の合った掛け合いを見せていて当時からあの時子様と対等に接してくる数少ないアイドルが法子だった。
このように、ときのりこは法子ちゃんが猛烈に時子様へ突っこんでいったところから始まっていて、自然と二次創作も法子ちゃんが時子様を引っ張っていくものが多くなる。法子ちゃんが携えたアツアツのドーナツと持ち前の明るさは、女王様の冷たい態度なんて簡単に突き破ることができるってことだね。
屈折したものを感じさせる凄惨なまでに美しい人と誰からも愛されるような可愛らしい女の子という組み合わせは、かの川端康成が手がけた乙女の港の時代からのお約束だ。そういう点でも、ときのりこは百合指数が高い組み合わせだったといえるだろう。
さらにときのりこはここ最近で勢力を増している。特にSSは伸びが顕著で、Pixivに投稿されたSSのほぼすべてが2016年10月以降に集中している。*1
これを考察してみると
・時子様のデレステ実装によって時子様にデレステのユーザーの注目が集まったこと
・法子ちゃんがここ最近でデレステのイベントに登場、中の人のライブ参加決定、シンデレラ劇場のキービジュアルに抜擢など活躍していること
このあたりが躍進の理由として推測される。
さらにこのタイミングでシメサン氏がすばらしいSSを投稿したことも見逃せない。
映画、および小説の「キャロル」の翻案ものだけれど、けっして単なるコピーには留まらない。家庭環境の問題で屈折を抱えた時子様へ、一心に手を差し伸べ続ける法子ちゃんはまさに時子様にとって「私の天使」であったことだろう。
2018年1月現在、映画はアマゾンプライムで視聴可能だ!この期をのがさずにときのりこの徳を高めよう!
ほかの作品も素敵なものばかりだから是非見てみてくれよな!
イラストでは「wvcc」氏が精力的に活動なさっているし、SSではのぞえり作家として名を知られている「め」氏も書いていらっしゃるぞ!
あと、私もときのりこ書いてるから、もし興味があるよろしくなっ(小声)
[R-18]「いたいよ」/「人間無骨-zm:mk-2」の小説 [pixiv]
【追記】同人誌も出したよ!!!! ああ、レズセックスだとも!!
自重はしないぜ!
【2018/01/16追記】
さらに、時子様もついにSSRが実装された!!!!すごく顔がいい!!!!!!
法子ちゃんと並べて踊らせると驚異的に美しい画になるぞ!!!!!!!!!!
さて、おねロリの魅力が少しでも伝えられただろうか! おねロリっていいなって思っていただけたらすごくうれしいぞ!
君もおねロリを探したり作ったり広めたりしような!!!!
*1:全18件のうちで17件が去年の10月以降に投稿されたものだ
2016年の百合を振り返る-今さら何言ってんの?
ああ、4か月サボった……。
FF15とシャドウバースがすべて悪いんだよ。
私がウダウダしてる間になんとこんな零細ブログの記事をリスペクトくれた方が素晴らしい記事を書いてくれたんだ! 力ある言葉たちの数々を是非読んでほしい!
さぁて、いよいよ2016年も終わり!!もう2017年だわ!!!!!!
こっちのブログでは、今年どんな百合があったのかを1か月ごとに振り返ってみたい!
また備忘録も兼ねて1か月ごとにその月に摂取した百合漫画も紹介していくぞ
そして来年、どんな百合が拝めるのかを考えてみようじゃないか!
では行ってみよう!
1月
――お正月には凧あげて、独楽を回して、姫はじめ!!!
年明け早々に百合好きを激震させたのは大奥スペシャル版*1の放送だった!!
大奥と言えば女の感情が渦巻く伏魔殿!!
そして女の感情あるところに百合は在り!!
「そなたの肌に、男が触れると思うと虫唾が走る。可愛い人、誰にもやらぬ」
――本編より
地上波で、潤沢な予算で、有名な俳優で、百合を摂取できる僥倖!
2016年が素晴らしい1年になるのはこの時点で確定だったね!
沢尻エリカと渡辺麻友のキスシーンが見たいなら、今からでも遅くはない!
どうやらソフト化されてはいないようだけどオンデマンド配信はされてるぞ!
それと、手前味噌ながら当ブログでもレズセックス研究の発表を行ったのがこの月だった!
貝合わせはメジャーな体位なのか?
レズセックスでよく使われる指は中指と人差し指? それとも中指と薬指?
気になるのなら見てみてほしいな!
そして1月に発売されたベスト百合漫画は
森永みるくの「ハナとヒナは放課後」
ハナとヒナは放課後(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
- 作者: 森永みるく
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2016/01/12
- メディア: コミック
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を推そう!
可愛らしい先輩ハナ(ちび)×クールで綺麗な後輩ヒナ(高身長)という組み合わせで、とにかく善良なハナとそんな彼女が大好きなヒナがゆっくりと距離を縮めていくストーリーも真新しさはないかもしれない。しかし可愛いものが大好きなヒナが一途にハナを思う描写は百合漫画の王道を征くものだ! レズセックスや多角関係に疲れた時にほっと一息つける、そんな安らぎのある漫画だよ!
(可愛い年上、可愛いもの大好きなクール年下という構図……限界まで上品にしたヴァルキリードライヴといえば想像しやすいかもしれない)
2月
『俺』は外! 百合は内!!
そろそろ冬コミの戦利品も摂取し終えた後で百合好き達を待ち構えていたのは
だった!
これは昨年放送されていたselector spread WIXOSSの劇場版で、新規カットを加えた総集編といった塩梅のものだ!
地上波放送版のウィクロス自体が誰も予想しないぐらい禍々しい百合をたんまり提供してくれたが、映画版では新たにるみさちというカップリングが追加された!
ネタバレはしたくないから多くは語らないが、他人を傷つけるのが大好きという御無体な嗜癖をもったウリスの掘り下げは、すでにアニメで本編を見た人にも見逃せないだろう!
2月のベスト百合漫画は
缶乃の『あの娘にキスと白百合を(4)』
あの娘にキスと白百合を 4<あの娘にキスと白百合を> (コミックアライブ)
- 作者: 缶乃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/02/23
- メディア: Kindle版
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一択だ!
続き物なので、これ以降はカウントしないがあのキスは現環境で最強の百合漫画といって差支えはないだろう。
クドすぎず、媚びすぎてない爽やかな絵柄! 綺麗なだけではなく負の感情も絡んだ関係性! キスシーンの美しさ! ドラマCDなどの展開力! 現代百合漫画でコレを超える作品はなかなか出てこないだろう。
『マリア様がみてる』『屋上の百合霊さん』『少女セクト』『悪魔のリドル』、名作といわれる作品は複数のカップルを描くものが多い。カップルが多いとそれぞれにファンもつきやすいからね!
主要なカップルはあるものの、基本的に複数のカップルを描写するオムニバス形式になっているので、その気になれば長期間続けられるという点がとにかく強い。
百合漫画は恋愛ものが多く、おまけにラブコメのように複数のヒロインを用意する形式のものはすくないから引き伸ばしは難しいように感じる。そうした時に、初めから複数のカップリングを用意するという解答はとてもスマートではないだろうか。
3月!
親友という関係からの、卒業
3月のニュースはアサパ3開催を推したい。手前味噌ながら悪魔のリドルは大好きだし、同人誌も作ったからね……。
このアサパ3の時点でアニメ放送終了から大体2年ほど経過していて、それなのに結構なサークルが参加したのは本当に奇跡的なことだった。また同人誌を作りたいね……。
さて、3月のベスト百合漫画は
タチの『双角カンケイ』だ!
双角カンケイ。 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: タチ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2016/03/12
- メディア: コミック
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百合で爆弾と石鹸を作る方法-百合物件備忘録 - 【百合ブログ】百合Edge R&D
ここでも散々語ったから見てくれ(直球)
最近になって完結巻も発売された、ドロドロぐちゃぐちゃな百合多角関係! 双子の入れ替わりという複雑なテーマもさることながら、入れ替わりを誤魔化すための力技の数々が本当に楽しい作品だった。二巻で終わるのは本当に惜しいよ……。
4月
さぁ皆さんご一緒に!「わぁ綺麗な子……」
4月のビッグニュースはアイカツスターズの放送開始だろう!
高い評価を受けているアイカツから世界観を一新、男性キャラも主要人物になるということで、不安視されたものの、スターズもまた期待を裏切らないものになったのではないだろうか。
先のブログで取り上げられていたように劇場版同性愛というパワーワードも生まれたしね!
私は貯めちゃってて最新話まで追えてないのだけれど……今後も元気なジャンルであることは間違いない! 女児アニメは女の子が主要キャラとなって物語を回していくし、子供向けであるからこそフラットで先進的な価値観がもりこまれている作品も増えてきている。百合との親和性はますます高まってきているように感じるね。
4月のベスト百合漫画は
狛句の「私のシュミってヘンですか?」
を推させてもらおう!
「やがて君になる」や「月が綺麗ですね」なんかの強豪も発売された月だけれど、こちらも負けてはいないと思ってるよ!
成年向けのLガールズが最長百合アンソロになったり、一般レーベルでも百合エロ漫画が発売されたりと、百合エロ漫画は今年に入ってからとても元気だ!
そうした漫画の中でこの作品は音やお尻といったフェティッシュな要素に重点を推しているのが他の漫画との明白な違いと言える。
(性的な)フェティシズムを取り上げるのは、ほかの媒体では難しいことだし行為の描写にも幅が出てくるからとってもいいアイデアだったんじゃないかと思う。今後も活躍してほしいね!
5月
ゴールデンユリィークはどう過ごしたかな?
5月にあった大事件、それは荻野純の復活をおいてほかにない!
氏は2013年~2014年にジャンプSQで「γ-ガンマ-」を連載していた。
ガンマの見どころはアメコミ、魔法少女、戦隊ヒーローといった様々なヒーローが入り乱れる物語もさることながら「さりげなく百合要素がすごい」ことだった。
本編の途中までは、エッセンス程度に匂わされるだけだった百合要素が終盤ではエンジン全開、キスもするしそれ以上のことだってする。そういう衝撃的な展開に当時は腰を抜かしそうになったね、こりゃ本物だぞって。
それから数年後、ほとんど作品を発表していなかった氏が突然百合エロ漫画で復帰したのだ!
荻野先生に依頼したLガールズ(当時はL)の編集部はまさに慧眼の持ち主といえるだろう。界隈で密かに注目されていた氏を登用することで、ちょっとした大御所に描いてもらうよりも、よっぽど分かり易く「レズセックスに本気で取り組んでる」ってことをアピールしてみせたからね! そういう百合好きを絶対に逃さない姿勢が最長記録更新につながったのだと思う。これからも応援したい。
そういうわけで5月のベスト百合漫画は「L Ladies & Girls Love 11」!
エロ漫画ばっかだな!
この巻には荻野先生は登場していないのだけれど、すどおかおる先生のレズセックストーナメントやタカハギケモノ先生の傷のなめ合いックスが楽しめるぞ!
6月
お好みはジメジメバームクーヘンエンド?
それともあかるくジューンブライド??
デストロ246、完結。
百合好き達はとても大きなものを失った。2012年から類まれな暴力と『男は惨殺』というルールを徹底し続けた最高にジャンキーな百合漫画はもう続きが読めないのだ。
デストロ246はとにかく男がゴミクズのように死んで女アサシンが大暴れするというその筋が大喜びする漫画だ。ラストは結構賛否両論なんだけど、少なくともその方針だけは最後まで貫かれた。血と暴力に彩られた百合漫画としてこれからも記憶に残り続けるだろう。ありがとう、デストロ246
7月
海開き! だけど百合の海は大抵冬の海!
百合妊娠!
やっぱ大ニュースはコレでしょ。こちらも散々語ったので記事を張っておくぞ
妊世界秩序-百合妊娠レビュー - 【百合ブログ】百合Edge R&D
レズセックスで妊娠というキャッチーもさることながら、妊娠というテーマを処理する上でSFやファンタジーなどの要素が用いられ、世界観にも広がりがあるアンソロとなった。百合触手なるアンソロも企画されているようだが、こちらはどうなるか見ものだ。どうせなら異種百合とかにしてほしかったかも……。
さて7月の百合漫画はコレ!
百合妊娠を大ニュースに挙げたが、こちらも負けていない!
小百合さんの妹は天使 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 伊藤ハチ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2015/01/23
- メディア: コミック
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「お姉ちゃんの処女が欲しい」「おねえちゃんと同じ産道も通ってないくせに」などなど、溢れんばかりの妹の愛情でブン殴ってくるストロングスタイル百合漫画。
伊藤ハチ先生の美しい絵柄から容赦なく飛んでくるパワーワードにはひざを折るしかないってもんだ。角川百合漫画三柱で最初に完結してしまった作品だが、フルパワーの姉妹百合と躊躇ない愛は決して、繊細で思いを秘めるだけではない百合の新時代を見せてくれると約束しよう!
8月
女の子同士のひと夏の過ち……
8月、それはPSVitaでカタハネが遊べるようになった月!
多くは語るまい……やってみよう!
さぁ8月の百合漫画はデストロ246の悲しみを乗り越え、新たな暴力へと君を駆り立てる漫画だぞ!
よしむらかな「MURCIÉLAGO」
MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ- 1巻 MURCIELAGO -ムルシエラゴ- (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
- 作者: よしむらかな
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: Kindle版
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暴力百合漫画においてムルシエはデストロ246との双璧だが、デストロ246がものすごく強いレズの群像劇だとしたら、こちらはものすごく強いレズの冒険譚とでもいえばいいのか。ムルシエは紅守黒湖という怪物に焦点を当てていて、その活躍を楽しむというシティーハンターやコブラの系譜、いわゆる俺TUEE系に近いかな、と思う。オマケ漫画が「出会い系で女の子をいただくだけ」というインパクトがすごすぎたよ……。
9月
読書の秋には百合小説が最適だ!
アフターアワーズ
ブログで語りつくしてしまった感はある。未だに続刊の話は聞かない……商業的な成功というのは絶対に外せないテーマだ。売れればよいという考え方は正しくないにしても間違っているとも言い切れないように私は感じるが……。
9月の百合漫画なんだけど……うん……俺の本棚に9月の百合漫画がないんだ……
シャドバとベルセリアにかまけてて、最新の百合を更新してなかった。不明を恥じます……。
10月
Trick(悪戯にする)&Treat(やさしくする)
もうこのニュースしかないだろう、一迅社が統合された!
講談社×一迅社!!!!!!
浅学ゆえにこれから先のことは読めない。講談社の意向がどれだけ百合姫に影響を与えるのかは未知数だ……。ヤンキー百合とか増えねえかなぁ……。
10月のベスト百合はお約束のコレ!
タチ「桜Trick」
1巻から触れられてきた卒業、そして廃校に向けて走り出す巻だ。春香×優だけにとどまらず、楓×ゆず、しずく×コトネも一歩踏み出そうとしているのが最新刊だ。キスが主題であるのは間違いないけれど、春香と優だけではなく周囲の少女たちの感情も丁寧にくみ取っていくところが桜Trickがここまで続いた理由ではないだろうか。
11月
ポッキーゲーム、それだけで十分だろう。
捏造トラップとCitrusがアニメになるというニュースは界隈を震撼させた。
どちらも素直な百合漫画ではなく、賛否両論といった空気を私は感じた。
この二作が選ばれたのは、売り上げや知名度もあるだろうが、これまでの百合とは違う方向性を打ち出すことで新しい読者・視聴者層をゲットしたいという百合姫の思惑があるのではないだろうか。
いい悪いではなく、どうしても百合に詳しくない人に百合のイメージを聞くと「マリみて」的な、静かな空間で見つめあう女学生のビジョンが投げ返されてくる。そうしたタイプとは違う二作をぶつけることで、百合のすそ野を広げようとする試みを私は支持したい。売れれば素直な百合漫画だってチャンスが回ってくるしな!
穿った見方をすると「あのキス」と「やがて君になる」がメディアミックスした時、並大抵の百合漫画では勝ち目がないから敢えて別のルートで攻めてきたのかな? とも推測できるよね。
11月の百合漫画……もう予想は付いているんじゃないかな?
あなたに響く百合アンソロジー「エクレア」
超最強百合アンソロがいよいよ登場した。
天野しゅにんた先生の作品が一番好きだな!
12月
メリーユリスマス エンジョイ百合の6時間!
連載から4年
アニメ放送から2年
悪魔のリドルがついに完結!
悪魔のリドルは闇鍋的な作品で、ここから様々な繋がりも生まれたし、個人的には凄く思い入れが深い。悪魔のリドルは実家。
ビックリ面白レズビアンと脱力必至な公式が本当に妙なぐあいで噛み合ってたね……。
そして12月の百合漫画と言えばコレしかないだろう!
江島絵理「柚子森さん」
野間みみかはロリコンである。おねロリ信者としてこれを語らずに済ませてはいけないな!
この漫画はとあるシーンの台詞である「ロリコンなんじゃん?」がすべてを説明してくれる。どこにでもいるような女子高生が、小学生に一目ぼれしたことで何もかも一変するというのがあらすじで、物語としては単純なぐらいかもしれない。
しかしながら、かの『ロリータ』で語られているニンフェットとしか言いようのない柚子森さんの妖しい魅力と、そんな彼女に本気の性欲を向けるみみかの構図は色々な意味で目が離せない。
真面目に語れば、みみかは決して性的な魅力だけで柚子森さんに惹かれているわけではなく、そうした愛情と性欲のギリギリのせめぎ合いこそがこの漫画の最大の魅力といえるだろう。エロスとアガペーは排反せず、両立する。みみかが己のロリコン性に打ち克つかどうか、その行く末を見守りたい。
とりあえず2016年は大ニュースが多かったね! 作品の完結と誕生は毎年あるものだけど、百合姫周辺の環境がガラっと変わった一年だった。
これがどう影響するのか、それをまずは見守っていきたいところだ!
1月が終わる前に投稿だけはしたいから、とりあえずこの辺で!
今年もよろしくね! そして最高の百合を!